飛行機とホテルだけ押さえ、細かい予定を立てずに出発した北スペイン・ガリシアの旅。
巡礼ではなく、ガリシアの様々な街の雰囲気と、美味しい魚介をた〜くさん食べるのが目的だった私達…。
思いがけず聖年のしかも一番大事な日(7月25日)の4日前に、巡礼者の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着。
最初の二日間は小さくて魅力的なサンティアゴ・デ・コンポステーラの街を堪能💙
そして3日目は「世界の果て・Fisterra ( フィステーラ )」を訪れることにしました。
全体の日程はこちら。
2度載せてしまってます。何故か消せないのです(汗)
そしてこの記事の最後には、ガリシア旅関連他記事のリンクを貼ってます😃
Contents
世界の果て...Fisterra フィステーラ とは
Fisterraフィステラはガリシア語。スペイン語では Finisterre フィニステレと呼びます。
Fisterra(Finiterre)という地名の由来は【 Fin (終わり)tierra(地) 】つまり地の果てという言葉。
場所は、地図で見るとお分かりの通り、スペインの西の西の果て!!
昔むかしまだ地球が平らだと考えられていた頃、この地が地球の果てだと考えられていたとか、いないとか。
フィステーラ岬は、サンティアゴ・デ・コンポステーラから約80km,巡礼路の最終地点。
沢山の巡礼者が訪れる場所です。
行ってみたいけど遠い…!時間がない!そんな人は…😊
私達はキリスト教徒でもなく、また今回の旅の目的は巡礼ではない…
うーん。でもせっかくだから世界の果てと言われるフィステーラへ行ってみたい!
私の好奇心旺盛な性分がふつふつと…。
だけど自分たちで行くには、公共交通機関を使うと交通の便も悪いしやっぱり遠い。
スペインの運転免許はないのでレンタカーも借りれない。
(運転は苦手w)
旅行期間はたったの6日間だから、やはり無理がある。
まず無理だな、と予定から外していました。
…ところが💗
タイミング良く、サンティアゴ大聖堂の前で現地ツアーのチラシをゲット!
朝9時集合、17時頃に解散。
道中、様々な場所に連れていってくれて29€(昼食代別)
コロナ前のメキシコ・オアハカ旅の現地ツアーが最高に楽しかったこともあり、即決!
だけど、電話した翌日(二日目)はツアーバスがもう満席でした。
ということで到着三日目に予約。
興味がある人は早めに申し込んだ方が良さそうです。
ツアーの内容はざっとこんな感じ。
Santiago 9:00 ⇒ Ponte Maceira ⇒ Carnota / Hórrero Gigante (ガリシア特有の高床式倉庫・車窓から見学)⇒ Ézaro の滝 ⇒ Fisterra フィステラ岬 ⇒ Fisterreの港で昼食 ⇒ Múxia ⇒ 17:00頃にSantiago de Composterra 着。
現地ツアーはTOXOTRAVELという会社が主催のもので、内容も良かったです。
HPはこちら https://toxotravel.gal/
右上のESP(スペイン語)、ENG(英語)で表記言語が変更できます。
バスは結構大きくてツアー客は30名位。
私達はスペイン語のツアーで行きました。
途中くねくねの道で私は車酔いしたので、乗り物酔いしやすい人は酔いどめを飲んで参加するのがオススメです。
ガリシアは地形的に入り江が入り組み高低差も大きい。
まるで私の故郷長崎のようです。
自由旅行でガリシアを満喫するのは、レンタカーなどが一番かもしれません。
下の地図、見にくいかもしれませんが。
Santiago ⇒ Ponte Maceira ⇒ Carnota ⇒ Ézaro の滝 ⇒Fisterra フィステラ岬 ⇒ Múxia
の順に線でつないでみました。
備忘録(笑)
世界の果てでふっ飛ばされそうだった。
さてさて、ツアーで回った順番はさておき、まず書くべきは Fisterra 岬。
ガリシアの天気は本当に気まぐれで、この日も急に曇ったりジャージャー雨が降ったり霧がかかったりと忙しい。
道中も、リアス式海岸の美しい景色を眺められるのかと思ってたけど、霧で何もみえなーい(笑)
こういう思いがけない天気も「ウケるw」と笑い飛ばすくらいの気持ちでいきましょう。
さてさて、Fisterra岬に着いた時には、幸い雨はやんだものの、どーんより重い雲とものすごい風!
海の向こうには何も見えず、たしかに世界の果てっぽいかな?
岬の先には十字架があり、訪れた人が巡礼の間身につけたものなどを置いていくようです。
写真にちょこちょこ私が入り込んでいてお目汚し失礼します😅
私がいなければいい写真…と思うことが多いことに気づいた今日この頃。
そしてこれは、巡礼者のブーツのオブジェ。
この岬にたどり着いた巡礼者達が、巡礼を共にした靴などをここで焼いていたそうです。
そのせいで何度も火災が起こり、現在は禁止されているとか。
確かに巡礼で歩いてここに辿り着くと、「この先なにもない感」が強いだろうなぁ。
最後の地 Fin Tierra!! と感慨深いことだろうと思います。
気まぐれ天気も笑い飛ばせれば楽しい!
マセイラ橋 Ponte Maceira
さて。フィステーラ岬以外に、ツアーで訪れたところの中からちょっとだけご紹介。
まず一番最初に訪れたのはここ、Ponte Maceira.
13-14世紀頃に作られた美しい橋や、20世紀中頃に建築されたBaladrónの館、水車小屋などがあります。
こちらは橋の上からの風景。
ガリシアの川はカタルーニャと違って水量が多い。
雨が多く緑が豊かな土地だということが分かります。
エサロの滝 Cascada de Ézaro
そして面白いな、と思ったのが エサロ(Ézaro)の滝。
海に直接流れ込んでいる珍しい滝なんです。
滝のすぐ側に小船の係留地があり、もうそこは海。
二枚目の写真の奥に、流れ込む滝が見えます。
さすが地形が複雑なガリシア。
フィステーラ の港
そして、フィステーラ岬の後に立ち寄ったフィステーラの港。
岬のときとは打って変わって青い空と海!
ほんとに気まぐれお天気w
家々の色の統一感もあり、落ち着いた港町。
港にはチーズや腸詰め、パンなどを売ってるおばちゃまがいて、パンを試食したらとっても美味しかったのでお買い上げ!
円錐状のものはガリシア地方独特のティティージャというチーズです。
おばちゃまに「どこから来たの?」と尋ねられ、「日本よ、どこにあるか知ってる?」と聞いたら
「シンガポールの近くだよね!」と言われました(笑)
まぁ世界の果ての地から見たら方向的には一緒だし、「そうそう」と答えておきました〜。
そしてこの港でたっぷり2時間ほど休憩。
スペインの食事のメインは昼ごはんなので、ゆっくりいただきました。
港にはレストランがいくつもあって、ツアー客はそれぞれ好きなところにどうぞ、という感じ。
私達は 「Apalaxa 」という港に面したレストランで、Parillada de mariscos (魚介類のバーベキュー)を頼みました。
レストラン自体は特に洒落た感じでもない普通の港町の食事処。
だけどここが正解!!
素朴なバーベキューなんですが、感動モノの美味しさでした。
日本人にとって、良い素材をシンプルな調理法で食べることが最高の贅沢なんだな、と身に染みて感じました😊
帆立貝、ムール貝、海老2種類、マテ貝など…そしてワイン付で一人22€!!
私にとってはこの旅の中の食事で1,2を争うインパクトがありました💗
下のボタンは地図リンクです。
ムシア (Múxia):舟の聖母教会 (Santuario de la Virgen de la Barca)
そしてここは、最後に訪れたムシア(Múxia)の舟の聖母教会。
強風・高波の海際にそびえる教会。
この場所には伝説あり!
いわく、キリスト教の布教が思うようにいかず意気消沈していた聖サンティアゴがここを訪れたそう。
海風に吹かれながら祈っていると、海から石の舟が現れマリア様が現れました。
そしてサンティアゴを慰め勇気づけ、この地で使命を終わらせてエルサレムに戻りなさい、と伝えたとか。
…しかーし…ここまでの道のりですっかりバス酔いしてしまった私。
力尽き、ガイドさんの話も聞けなかったんです。
なので、wikipediaさんの説明を訳してみました。
そうだったのか(笑)
さてさて、無計画の割にいい感じに進んだガリシア旅の前半。
巡礼の旅もいいですが、短期間ならこんな現地ツアーに乗っかっちゃうのも、とってもオススメです。
サンティアゴに戻ったのは夕方17時。
私達はその後電車に乗りポンテベドラに移動し、夜のポンテベドラを楽しんだのでした。
うーん、夏のガリシアは最高です。
ではまた。
続きはまたこんど!
Nana