いつかスペインの大学院(修士)に行きたいな、と思っている方へ。
この記事では、概ねどこの大学院でも提出を求められる3つの 書類 を受領してもらうための手続きについて書きます。
志望動機・履歴書・研究計画書など、自分だけで準備できるものはまだよいのですが、外務省やスペイン大使館を通さないといけない書類が必ずあります。
なので準備は早めにするにこしたことない!
煩雑な 書類手続は避けて通れません 😫
書類の手続きを進めていた頃の自分の写真を見返すと、あたくしかなりお疲れ顔ですw
今思い出しても頭がクラクラするので書こうか迷ったんですが…
これさえ書いたら、後は笑える話題もいっぱいあるし(笑えないのもあるけど)そのクラクラを乗り越えて希望の道を歩みましょう〜の気持ちをこめて😂💗
大学や大学院への留学なんて考えてない〜って方は、流し読みしてくださいませ。
ではどーぞ。
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まず、書類手続きが何故煩雑なのか。何故なら…。
1. 情報が少ない
2. 大学院によって必要書類が異なる
3. 日本にない書類を請求される場合がある
4. 日本とスペインの教育システムの違いがある
→大学院の入学条件を満たしていることを証明する書類を作る必要がある
などなどハテナマークが飛び交うからです😅😅😅
とにかく頑張って情報を集めるところから始めましょう。
大学院によって必要書類も様々、入学希望者の学歴も様々。
(ちなみに私は日本の公立の4年大学を卒業しました。)
全ての方に私の情報が当てはまれるわけではないので、あくまで参考として読んでください。
概ねどこの大学院でも提出を求められる 書類
- 卒業証明書
- 卒業証書
- 成績証明書
私が履修した大学院では、上記3つの書類を準備し、preinscripción 登録申込み(入学志願みたいなもの)の時にはオンラインにて提出しました。それらは、以下の手続きを経ている必要があり、またその後大学事務所での入学手続きの際には原本が必要です。
以下は、卒業大学から書類をもらう時の注意点です。
(公印認証・アポスティーユ等については後述します)
【英文の書類であれば翻訳が不要の大学院が多い】
私が卒業した日本の大学は、英文の成績証明書・卒業証明書を出してくれました。
英語の書類であればスペイン語訳不要という大学院も多く、その場合はそのまま公印認証・アポスティーユとの手続きとなります。
【成績証明書について】
日本とスペインの大学のシステム(卒業必要単位数や成績のつけかた)は大きく違う
・日本の大学での卒業必要単位数を明記
・卒業大学の成績表示がA.B.Cや優・良・可であれば、それが10段階あるいは100点満点として何点から何点に相当するかも明記した方が良いでしょう。
【卒業証明書について】
スペインの大学院によっては一定の書式の卒業証明書を出すよう求めるところもあります。
二度手間・無駄な出費を避けるため、アポスティーユなどの手続きをする前の段階で、希望する大学院に問い合わせましょう。
私は前例者(希望の大学院に進学した日本人の方)が提出し認可された書類を例としてコピーをいただき、それを卒業大学の事務所にモデルとし提出し作ってもらいました。
公印認証・領事証明・アポスティーユ / 翻訳証明
a) 公印認証・領事証明
b) a あるいはアポスティーユ
c) スペイン語に翻訳、翻訳証明をもらう
以下 a)〜c)について説明します。
手続きの順番は、a)あるいはb)の手続きをしてから翻訳証明です。
【a) 公印認証・領事認証 b) アポスティーユ】
日本で発行された公的証明書の真偽について、日本の外務省が「その公文書の公印は本物である」とお墨付きを与え、さらに在日外国公館の領事も認証することで、外国での手続きを円滑化するものです。
a) 公印認証・領事認証 :
外務省による書類の公印の証明。その後、領事の認証が必要。
手続き: 外務省→その後在日各国大使館
b) アポスティーユ:
ハーグ条約締結国に公文書を提出する場合には領事認証は不要。この場合、外務省の証明がアポスティーユと呼ばれ、アポスティーユは領事認証を取得したものと同等のものとして扱われるようになります。つまり領事認証取得と同等の性質をもつ外務省の証明。
手続き: 外務省
※スペインはハーグ条約加盟国であり、私が入学志願をした大学院ではb)アポスティーユの手続きを求められました。
ただしハーグ条約加盟国でも公印確認を求められることもあるので、提出先に確認するなど注意が必要です。
※卒業証書など原本を提出できない書類はその写しにコピー証明をつけることができます。
外務省の公印確認・アポスティーユの説明ページ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000548.html
【c) スペイン語に翻訳、翻訳証明をもらう】
a) あるいは b)の手続きで認定 (legalización)された必要書類をスペイン語訳し、翻訳証明がする必要があります。
翻訳証明について、2016年在日スペイン大使館に問い合わせたところ以下のお返事でした。
「日本にはTraductor jurado (スペイン政府の公認翻訳士)はいないので、自分であるいはスペイン語が出来る人に頼んで翻訳をし、スペイン大使館に送付していただければ、スペイン大使館が翻訳認証の手続きをします」
翻訳証明の値段や支払い方法などは年々変更がありますので、スペイン大使館へ問い合わせをてください。
私はメールで問い合わせましたが、丁寧に対応してくださいました。
在日スペイン大使館 問い合わせ先:emb.tokio.ofc@maec.es
http://www.exteriores.gob.es/Embajadas/TOKIO/ja/Embajada/Paginas/inicio.aspx
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卒業大学の学生課、そしてスペイン大使館には何度も連絡して助けていただきました。
面倒くさい書類の作成にも忍耐強くお付き合いいただいて、本当に感謝です。
ちなみに早めに準備を!と書きましたが、自分自身の反省の気持ちを含んでます😂
私、大学院受験を決めたのが、前年の暮れ (遅ッ)でして...
それから情報を集めて4月末にオンライン登録、大学院から入学許可の連絡が来たのが5月20日でした。
時間もないし、焦りましたね。
大学を卒業した年の秋から大学院に行きたい方は、バタバタするかもしれません。
大学院によってはpreinscripción(申し込み)が二期あるところも多いので、遅い時期の申込みにする方が焦らないかもしれませんね。
あー提出した書類を見返してみて、どっと疲れました(爆)
次回は軽めの記事にしたいです😂
どなたかの参考になれば幸いです。
では〜Hasta pronto👋
Nana
スペインに来てからも、もちろん語学力向上の努力は必要!
住んでるからって上達するものでは決してありません。
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